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【納涼】







「さて、と。今日も任務完了〜っ。帰ってご飯作ろっ」

 は任務完了の報告書を提出すると、鼻歌交じりに夕暮れの商店街を歩いていた。

「今日は何にしようかな〜。お魚食べたいなぁ、塩焼きにして・・・」

 は魚屋に入り、物色する。

「いらっしゃい、。今日は、秋刀魚が新鮮でいいよ。どうだい?」

 店主が気さくに声を掛けてくる程、はこの辺の商店街とは常連だった。

「あぁ、もう旬なんですね。秋が近くなったって感じ・・・秋刀魚にしようかな」

 朝用にも併せて、2匹下さい、と秋刀魚を見つめた。

 秋刀魚を見るとそわそわするのって、何でだろ? と思いつつ。

「ヘイ毎度あり。夏の終わりと言えば、明日は納涼祭だろう? は祭り見物に行くのかい」

「あぁ、残念ながら、任務なんですよ。祭りの警護で。豊穣祈願祭、収穫祭の次に大きなお祭りだから、実行委員のボランティアや警邏隊だけでは人手が足りなくて、忍びが大勢駆り出されてるみたいです」

 朝から晩まで、一日中ですよ、とは苦笑いする。

「ありゃ。若い子は、お祭り楽しみたいだろう? 好きな男と一緒にって」

「えへへ・・・残念ながら、忍びは任務優先ですから」

「大変だねぇ。頑張っておくれ」

 じゃ、可哀相なにオマケ、とししゃもを数匹、ナイロンの袋に入れてくれた。

「いつもありがと〜、おじさん」

 野菜は家にあるし、とは家に向かった。

 独り暮らしのアパート。

「あ〜ぁ、せっかくのお祭りも、忍びやってると楽しみ半減だよ〜。いっつも任務なんだもん。おじさんが言うように、好きな人とお祭り見て回れたら、最高に幸せなんだけどな〜。なんて、叶わない夢見てばかりいてもしょうがないか。お祭りがつつがなく進行するように、任務頑張ろうっと」

 そう、好きな人はいる。

 でも、誰にも、仲間にも言っていない、内緒の気持ち。

「満天の星空だぁ。明日も晴れだねっ。良かった」

 明日がどうなるか、何も知らないまま、は眠った。















「あちゃ〜っ。危うく寝坊するトコだったよ〜。夢見すぎ! 早く集合場所に行かなくっちゃ」

 急ぐは、ベストを着て額当てを巻き、忍服の正装姿で祭り警護の集合場所に向かった。

 来る途中の街道は、既に出店が準備万端、整っていた。

 本部のテント裏が、集合場所。

 実行委員やら警邏隊やらでザワザワとざわついている中、は息を切らして辿り着いた。

「お、おはようございます!」

 良かった、間に合ったみたい、とは荒い息を整えながら周囲を見渡すと、異様な雰囲気に包まれている。

「おっす、マメ。って、アレ? オマエんトコ、通達行かなかったか?」

 仲間の中忍が、に気が付き声を掛けてくる。

「コテツ・・・何で浴衣着てるの? 自分は遊ぶ気?」

「アレ? マジで知らねぇんだ? オレ達は、里の人間に紛れて、一般人のフリをして警護にあたるんだぜ。だから忍服・額当てのままは厳禁。全員浴衣姿のこと、って」

「うっそ〜! 知らないわよ、そんなの!」

 そう言われると、周りの人間は皆、男も女も浴衣を着ていた。

 忍服姿のが、浮いていた。

「まぁ、昨日急遽決定したっつ〜か、実行委員からお願いされたらしいぜ。不届きな輩を油断させる為にな」

「昨日の任務の終了の報告書を提出しに行った時、全員にイルカが言った筈なんだけどなぁ」

 コテツといつもつるんでいる、イズモが加わってきた。

「え〜? 私が行った時は、受け付けたのイルカじゃなかったわよ?」

「そりゃ間が悪い。いいから、浴衣になれよ。もう少ししたら、警護の説明だぜ」

「そんなぁ〜、私、浴衣持ってないわよぉ〜! 買わなくっちゃいけないの?! 売ってる店何処だっけ・・・」

 は嘆きながら、踵を返して商店街に向かった。

「あっ、おい、!」

コテツの呼び止めもには聞こえず、あっという間に姿は見えなくなっていた。









「も〜っ、そういうことはもっと早く言って欲しいわ! お祭りに行く時にはちゃんと仕立てた浴衣を着て好きな人と、って夢があったのに〜! 出来合いでサイズあるかなぁ・・・」

 の悩み。

 このは、23歳の大人の中忍くの一にしては、異様に背が低かったのだった。

 ともすれば、その辺を騒いでいる子供より小さい。

 よく仲間達に、ミニマムだの、豆っ子だの言われて、からかわれている。

「子供用のだけはイヤ〜〜〜ッ!!」

 何とか見つけた呉服店に入っていく。

「あの〜、私の身長に合う、大人用の浴衣ってありますか?」

 品の良さそうな番頭風の店員が、難しい顔をした。

「そ〜ですねぇ・・・お祭りと言うことで、出来合いの物は殆ど売れてしまって、品薄なんですよ。お客様のサイズに合う大人用の物ですか・・・仕立物でしたら、丁度良い物がお作りできますが・・・お時間いただけますか」

「今すぐ必要なんです! 着られそうなので良いんで、ありませんか?!」

「お子様用のでしたら数はあるんですが、お客様には柄が子供っぽすぎてちょっと・・・ですよね。あ、一着だけでしたら、何とか大人用が御座います。柄はこれですが、宜しいでしょうか?」

「この際何でもいいですから、買います! あの、急いでるんで、着付けもしてもらえますか」

「えぇ、いいですよ。本来なら着付け料を頂くんですが、ご希望の物が御座いませんでしたので、サービスいたします。奥へどうぞ」

 奥へ通されたは、必要最低限の武器を身体に仕込み、着付けてもらった。

「ちょっと大きいですが・・・まぁ、暴れなければ大丈夫でしょう」

『う・・・任務だから、動くこともあるよね・・・大丈夫かな・・・』

 は忍服一揃えを一旦家に置きに帰り、再び本部に向かった。













 本部テント裏では、既に警護についての説明が始まっていた。

「遅かったな、マメ。浴衣買ったんだ?」

 何しに行ったかと思った、とコテツが振り返る。

「へ〜っ、似合うじゃ〜ん。馬子にも衣装だな。オコチャマ用の柄のヤツ着ればもっと似合ったぜ、きっと」

 けらけら、とイズモが意地悪く笑う。

 きっ、と睨み付けると、下駄でイズモの足を踏んでやった。

「いって〜な! マメ!」

「マメマメ言うな! 気にしてるのに!」

「だってよ〜、何処の子供が紛れ込んだんだって感じだぜ? パッと見さ。正面から見りゃ、あぁ、って思うんだけどよ」

「花の乙女が着飾ってるんだから、ちょっとは褒めたらどうなのよ! アゴハナバカ!」

 膨れるに、けけけ、と2人は笑った。

「そこ! 騒いでねぇでちゃんと聞け!」

 陣頭指揮を執らされることになっていたゲンマが、前方で叫ぶ。

「もうっ、怒られちゃったじゃない!」

 肩をすくめ、ブツブツ呟きながら、は説明を聞いていた。

 が、どうしても他のことで頭が一杯になっていて、殆ど上の空だった。

『あ〜ぁ、やだなぁ、出来合いの浴衣なんて。私って撫で肩だから、すぐ着崩れちゃうんだよね〜。気を付けて歩かないと・・・。こんなことなら、来たるべき時の為に、さっさと仕立物注文しておくんだった〜』

「・・・説明は以上、それぞれ、持ち場に散るように。解散!」

 ゲンマの声に、ハッとは我に返る。

「え? え?」

 どうしていいか分からず、は辺りをきょろきょろする。

 イズモかコテツに訊こうかと思ったが、もういない。

 しょうがない、怒られるのを覚悟でゲンマに訊こう、と思った。

「あの〜、ゲンマさん。私はどうしたら・・・」

「おぅ、豆っ子か。聞いてなかったな。男女ペアで、カップルのフリして各自の持ち場を彷徨くんだよ。組み合わせは、オレの方で適当に決めさせて貰った。クジで決めたんだがな。の相手は・・・あぁ、まだ来てねぇな。ったく、あの人の遅刻癖だけは何とかして貰いたいモンだぜ。、運が悪かったと思って諦めてくれ」

 名簿を見ながら、ゲンマは息を吐いた。

「え? 誰ですか?」

「ま、そのうち来るだろ。その辺で待ってろ」

 じゃ、オレは打ち合わせに行く、とゲンマはテントに向かった。

「え・・・私の相手の人って誰なのよ・・・」

 は訳が分からず、取り敢えずその場で誰だか分からない相手を待っていた。

 一時間程経った頃。

「もう・・・誰よ、一体。全然来ないじゃない。ゲンマさんにまた聞いてこようかな・・・」

 しかし、ゲンマの姿は既に無かった。

「も〜〜っ、どうすればいい訳ぇ?! 折角のお祭りなのに、浴衣着てるのに、最悪!!」

 はイライラしながら、その場でグルグル円を描いて回り歩いていた。

「やっ、お待たせ〜」

 その時、背後に聞こえた間延びした声で、はビクリと身を震わせた。

 思わず硬直する。

『嘘・・・』

 恐る恐る、心臓を高鳴らせながらは声の主を振り向いた。

そこにいるのは、忍服姿のカカシ。

「やっ、相変わらずちっちゃくて可愛いね、

 ポンポン、とカカシはの頭に触れる。

「おっとゴメン。ついいつもの癖で。折角綺麗に結い上げてるのに、崩したら大変だ。浴衣似合うね。祭り〜って感じがするなぁ」

 飄々として、カカシはニコニコとを見つめている。

「カ、カカシ先輩・・・! 私のペアの人って、カカシ先輩なんですか?!」

 は顔を赤らめ、振り絞るように声を上げる。

「え? うん。昨日、そう聞かされたよ。ゲンマ君から」

 不自然にカカシが目を泳がせたことに、は気が付かなかった。

「カカシ先輩って、下忍担当してるんじゃないんですか? 何で私と警護任務なんですか?」

「これはフォーマンセルの必要ないでしょ? 子供達は、遊びついでに怪しいのがいたら目を光らせておくように、って感じで基本的にはフリーなんだよ。だからオレ達・・・アスマとかも、こっちに参加してるんだ」

 主要上忍達は他の任務で手一杯だけど、下忍担当上忍はこういう任務が来るんだよ、とニッコリ微笑む。

「そ、そうなんですか・・・」

 は心臓がバクバクしていた。

 何故なら。

 は、ずっとカカシのことが好きだったから。

 ずっと遠巻きに憧れていたのが、カカシが暗部を辞めて今の職に就いて、そうしているうちに、他の忍びを介して親しく言葉を交わせるようになっていた。

 ミニマムちゃん、と言われて、マスコットキャラ的に可愛がってもらえているのを、喜んでいたのだ。

 その時、カカシがに顔を近付けてきたので、ビックリしては後退った。

「なっ、何ですか?!」

、今朝秋刀魚食べたでしょ? 塩焼きのいい匂いがするv」

「嘘っ。臭います?! ヤだぁ〜」

 恥ずかしくなって、はくんくんと自分の匂いを嗅いだ。

「オレ、鼻利くんだよねv 秋刀魚ってオレの大好物だからさ。秋刀魚の美味しい季節が来て、幸せなんだv あとは、秋茄子も美味しいよね。茄子の味噌汁も好きでさ〜。秋って好きだな〜オレ。食べ物美味しいしねv」

 も、秋刀魚も茄子も好きだった。

 好みが一緒と知って、何となく嬉しくなった。

『だから秋刀魚見てそわそわしてたのかな? 私・・・』

「カ、カカシ先輩、何で忍服・・・」

「え? だって任務でしょ?」

「カカシ先輩も聞かされてないんですか? 警護に当たる忍びは、全員浴衣着用だそうですよ」

「へ〜、そうなんだ? どおりで来る途中皆浴衣で歩いてると思った」

「カカシ先輩、浴衣持ってるんですか?」

「持ってないなぁ。どうしよっかな。変化の術でいっか・・・」

 よし、変化! とカカシは浴衣姿に変化する。

「オレ、浴衣って一度も着たこと無いんだけど、どこか間違ってない?」

 背の低いを見下ろし、くるり、と回ってみせる。

「かかかか・・・」

 空気の足りない金魚のように、は口をパクパクさせた。

「ん? どしたの? 。どっかおかしかった?」

 まじまじとカカシは自分の変化姿を見遣った。

「顔! 顔!」

「顔? 何か付いてる?」

「すすす、素顔・・・!」

 カカシは、トレードマークの口布をしていない、素顔の浴衣姿に変化したのだった。

「あぁ、うん。浴衣に口布じゃ変でしょ? って、アレ? って、オレの素顔見たこと無かったっけ?」

「な、無いですよ! 初めて見ました!」

「そっか。一緒に飲みに行ったり食事に行ったりってしたこと無かったっけ? 何かよく話ししてるから、記憶がごちゃごちゃだな」

 は顔を高揚させて、くるりとカカシに背を向けた。

『カ、カッコイイ・・・!』

 両手で頬を覆うと、火照って暑かった。

「殆どの奴らは変化の術で浴衣姿だったけど、は本物だね。武器とかちゃんと携帯してる?」

「え? 皆、変化だったんですか? 何だぁ〜、だったら私もそうするんだったぁ。コレ、高かったのに・・・」

 そう言えば、イズモとコテツの会話を冷静に思い出すと、そういう風に取れた気がする。

「武器は、ちゃんと腕とか腿とか帯の中とかに仕込んであるんですけど・・・」

「ま、そう危ないことはないでしょ。イザって時はオレがいるしね。折角着飾ったの浴衣姿、勿体ないし。さ、行こうか」

 ニッコリ微笑んで、カカシはに向かって手を差し出した。

「え・・・?」

「カップルのフリして歩くんでしょ? 手ぇ繋いだ方がそれっぽいじゃない」

「ふふ、2人並んで歩いてれば充分それらしく見えますよ!」

 恥ずかしくて、はドキドキ鼓動が激しくなった。

「え〜」

「私ってそんなに子供っぽいですか? 並んでても兄妹にしか見えないですか?」

 プク、とは膨れる。

「ハハ、そんなことないよ。はちっちゃいけど、立派な大人のレディだよ。浴衣の似合う・・・ね」

「ホントに似合ってます? 私って撫で肩だから、浴衣似合わないんじゃないかと・・・」

「撫で肩? そうかなぁ。そんなことないよ。ま、行こうよ」

 カカシはの肩を抱いて、表通りを促した。

 当然、は動揺しまくりだった。

 表通りに出て歩き始めるとカカシはの肩からは離れたが、は暫くの間、カカシに触れられていたところが熱かった。

「忍びってつまんないな〜って思う時あるよね。折角お祭りがあってもいつも任務だし、参加できる、と思ってもこうやって警護とかって任務でさ。オレ、一度もまともにお祭りで遊んだこと無いんだよ」

 は空をも飛びそうな気分だった。

 例え任務とはいえ、憧れの好きな人と2人っきりで、出来合いだけど浴衣を着て、お祭りの中を歩いている。

 ずっと夢見ていたのが叶ったのと同じだった。

『嬉しい・・・! 忍びやってて良かった・・・!』

 そう思ったのはこれで2度目。

 1度目は、忍びであるからこそ、カカシと親しくなれたことだった。

 こうして今、その先に進めそうな感じで、は任務と言うことを忘れそうだった。

はお祭りって遊んだことある?」

「あ、えぇ、子供の頃なら。忍びになってからは、縁遠くなりましたけど。やっぱりカカシ先輩と同じで、任務ばっかりでしたから」

「あはは。そうだよね」

 あちこちに目を配りながら通りを歩きつつも、カカシはと会話を交わす度、に釘付けになっていた。

 帯の上の、それはもう豊かな膨らみ。

 は、背は子供並みに低いが、胸はそれに反比例して、大層な巨乳だったのだ。

 歩く度にそれが帯の上で揺れて、思わず目を奪われる。

 閉じている左目も開きそうになる。

 カカシはとは別の意味で、狼狽えていた。

「あの・・・カカシ先輩」

「ん?」

「カカシ先輩っていつも口布して素顔隠してるのに、こんな公衆の面前で晒しちゃって良いんですか?」

「あぁ、変化の術と併せて幻術使ってるから、仲間とか、特定の人物以外には別の人間に見えてる筈だから大丈夫だよ」

「へ〜っ」

 ヤバイ、肩が落ちてきてる、とは衣を正しながら歩いた。

「もうお昼近いね。、何か食べようか?」

「あ、じゃあイカ焼・・・じゃなくって! 綿飴食べたいです」

 食い意地張ってると思われるのはヤだ、ここは可愛く行こう、とは慌てて言い換える。

「え〜、お腹に溜まるのにしない? 綿飴は後にしてさ。たこ焼きとか・・・」

夜は焼きそば食べよう、とカカシは出店を物色する。

「あ、たこ焼きは歯に青のり付くから女性はイヤかな? オレはたこ焼きにするから、はイカ焼きにしようか」

「あ、ハイ」

 カカシはイカ焼き屋で1本買ってに渡すと、次にたこ焼き屋に移って1パック買った。

「あの、お金・・・」

 は慌てて提げていた巾着をまさぐった。

「い〜のい〜の、女性は黙って男に奢られなさ〜い?」

 早速カカシはたこ焼きを頬張る。

「え、でもぉ・・・悪いですぅ」

「男のメンツ守らせてよ。ね?」

 ニコ、と微笑むカカシは、まるで子供みたいだった。

 祭りを楽しみたくて仕方がない、という感じだった。

「あはは。じゃ、遠慮なくいただきます」

 カカシと一緒で緊張しっぱなしだったも、他愛もない会話を交わしているうちに、大分気が楽になってきていた。

 パク、とイカ焼きに齧り付いたその時。

「歯に青のりだらけで大口開けてんなよ。カッコワリ〜ぜ、カカシ」

「はれ、アフマらんか。ふれなひも」

 アスマと紅が、甘酒片手にやってきた。

「一度に一杯食いすぎだ。此処のたこ焼きはデカイたこがウリなんだから、いっこずつ食えよ」

「おいひふっへは〜、ふいえ」

 ムグムグゴクン、とカカシは飲み込む。

「お祭りって楽しいね〜。任務だってコト忘れそうだよ」

「オマエはこういうの初めてか。ま、せいぜい楽しんでくれや」

 アスマの視線がちらちらとに向かっているのに、カカシは気が付かない。

には青のりが付かないようにイカ焼きにするなんて、そんな気遣いできたのね、カカシも」

「オレだってそれくらい考えてますよ〜だ。朴念仁みたいに言わないでよね。そっちこそ、任務だってのに酒飲んじゃって、いいのかな〜」

「あら、甘酒なんてお酒に入らないわよ。ねぇアスマ」

「おぅ」

 じゃね、と2組は別れた。

 食べ終わると、カカシとは、お面売り場の前に来た。

「ね、お面しよっか? 折角のお祭りなんだから、楽しもうよ」

「あはは、子供みたい。いいですよ」

、どれがいい?」

「う〜ん・・・そうですね、あの一番上のがいいです」

「どれ? コレ?」

 カカシは猫面を指す。

「いえ、その隣・・・」

 は手を伸ばして、つま先立ちで指した。

「こっちね。じゃ、コレ2個頂戴」

 そう言ってカカシは代金を払い、テキ屋の男から狐面を受け取った。

 カカシは頭部に斜めに装着する。

「何か暗部に戻った気分だなぁ」

 暗部面を模していた物だったので、カカシは邂逅する。

「それにしても、ってホントちっちゃいね。お面の一番上に届かないんだもん。ウチのサスケより小さいんじゃない?」

「ど〜せ12歳のコよりちっちゃいお子様ですよ〜!」

 プク、とは膨れた。

「ハハ、ゴメンゴメン。はどうやって付けよっか? 髪の毛崩れない?」

「大丈夫ですよ。しっかり結ってありますから」

「そぉ? じゃ、付けてあげる〜♪」

 腰を屈めてそっとの頭部に面を装着させるカカシは、ふと下に目がいって、ドクンと鼓動が跳ね上がった。

 の浴衣の衣紋がかなり抜け気味で、胸元が大分露わになってきていたからだ。

、撫で肩とか言ってるけど、胸が大きいから歩く度に揺れて、段々崩れてきてるんだ・・・どうしよ、言った方がいいのかな・・・でも、スケベだと思われたらイヤだし・・・』

 カカシは悶々としながら、全然気が付かないと共に歩き出した。

「暗部のお面って、動物を模してますよね。カカシ先輩はどんなの付けてたんですか?」

「え?」

 そわそわしてたカカシは、話半分に上の空だった。

「あ、ごめんなさい。暗部は、全部秘密なんですよね」

「あ、いや、何の面付けてたかくらい、には話してもいいよ。コレに似てたよ」

 そう言って頭部を指す。

「私も忍びやってるからには、一度は暗部に入隊したいですね。あ〜ぁ、ハヤテみたいに優秀だったらなぁ」

 もう特別上忍だもんな〜、とは息を吐く。

「あぁ、ハヤテってと同い年か。もしかして下忍の時チーム一緒だった?」

「いえ、違います。アカデミー時代には一緒でしたけど。ハヤテと一緒だったくの一は、ゲンマさんの妹のエルナですよ」

「あ、そう言えばそうだっけ。チームにくの一は1人だもんね。エルナちゃんか〜、仲良かったりした?」

「えぇ。小さい頃は、よく一緒に修行してました」

「遊んだ、じゃなくて修行、っていうあたりが、やっぱり忍びだよねぇ」

 あはは、とカカシは苦笑する。

「ま、オレもそうだしね。そう言えばを紹介してくれたのってゲンマ君だったっけ」

「そうですね。何かに付け、面倒見て貰ってましたから」

 何か恩返ししないと、とは呟く。

「オレがどうした?」

 低い声が背後に響く。

「ゲンマさん!」

「アレ、ゲンマ君。大将も浴衣で警護?」

「ったく、からかわんで下さい」

「特別上忍のトップでしょ。ゲンマ君の陣頭指揮、聞きたかったなぁ」

「だったら遅刻しないで下さいよ。をえらく待たせて・・・大体ですね、自分からとモガ」

 慌ててカカシはゲンマの口を覆う。

「? どうしたんですか? カカシ先輩」

「アハハ、何でもないよ〜。いった〜い、千本で切ったぁ〜!」

「ったく、まだ言ってないんですか?」

 カカシの手を引き剥がし、ゲンマは吐き捨てた。

「ちょっ、ゲンマ君!」

 血の出た傷口を舐めて、手を振るカカシは慌てて狼狽する。

「?」

「あのな、。カカシ上忍は・・・」

「わ〜〜〜っ!!」

 はきょとんとして、成り行きを見つめている。

「ね〜ゲンマ、次はクレープ買ってよ〜」

 リンゴ飴片手のアンコが、とてとてとやってくる。

「ゲンマ君のペアってアンコだったの?」

「や、オレは1人で警邏ですよ。それこそ大将なんで。アンコはイルカとペアです。出店のハシゴしてたら、はぐれたらしくって、オレに付いてくるんですよ」

「生クリームチョコバナナがいいなv」

「ったく、テメェで買えよ。チョコバナナ棒食って、蒸かし饅頭食って、イチゴ飴買ってリンゴ飴買ってやって、甘いモンばっか食ってんじゃねぇ! 胸焼けしてくらぁ」

「何よ〜、いいじゃないさ〜。イルカは逃げるしさぁ、つまんな〜い!」

 ぶ〜ぶ〜、とアンコは文句たらたらだ。

「わぁかったよ! ったく・・・じゃ、、自分の身の危険は自分で守れよ?」

「? うん」

 そう言ってポン、との頭を撫でるゲンマの視線は、チラとその下を向いていた。

「はは・・・ゲンマ君も大変だ」

 その後も、金魚すくいやヨーヨーつり、射的などをして一般客を振る舞いながら、仲間の忍び達とも何度もすれ違い、言葉を交わした。

 その度に皆の視線が下を向くことに、カカシもも気が付かない。

 スリを捕まえて番所に突き出すと、同じように喧嘩していた連中を連れてきたイルカとばったり出くわした。

「カカシ先生はスリですか。大丈夫だと思っていても、やっぱり揉め事は起きますよねぇ」

「イルカ先生、アンコが、イルカが逃げた! って駄々こねてましたよ。ゲンマ君が被害被ってるみたいだから、早く行った方がいいよ」

「そうですか、すみません。揉めている連中を見つけて、諫めていたものですから・・・」

 どんな目に遭わされるやら、とイルカは冷や汗たらたらだった。

「はは、イルカ先生は仕事熱心ですねぇ。皆、結構遊び回ってるのに」

「それだけ、厄介ごとが少ないってことですよ。いいことじゃないですか」

 イルカは真っ赤になりながら、しどろもどろに視線を泳がせる。

 チラ、と視線が下を向く。

「そうですね。イルカ先生も少しは祭りを楽しんで下さいよ? アンコに引っかき回されるでしょうけど」

「はは、行ってきますね」

 じゃ、とイルカは騒がしい方へと歩いていった。









 大分暗くなってきた。

 すっかり暗くなれば、今年最後の花火が上がる。

 昼間より、暗くなってきたこれからの方が、注意せねばならなかった。

 暗がりの方が、悪さをしやすいからだ。

 時折出る厄介ごとを片付けながらも充分に祭りを堪能した忍び達は、気持ちを切り替え、次第に警護を強化していった。

 しかし、呑気なカカシは、まだで店をふらふら、楽しんでいる。

 は、もう幸せ一杯だった。

 ずっと憧れていた好きな人と、任務とはいえ、一日デート。

 自分にこんな日がやってくるとは思っていなかった。

 忍びになって良かったと、つくづく思う。

『あ〜もう幸せ・・・最高だよ。夢みたい。カカシ先輩は、いつもより優しいし。いっつもこんな任務なら良いのになぁ。でも・・・任務より、これが本当だったらいいのにな』

 は考え込んだ。

 告白すべきか、否か。

 祭りのテンションに乗じて、思い切って言ってしまおうか。

 でも、躊躇してしまう。

 カカシは優しくしてくれるけど、私のことは妹くらいにしか思ってないだろうって。

 いつも、妹をあやす兄、みたいだから。

「は〜、どうしよ・・・」

「どしたの? 。ね〜、焼きそば食べようよ。それともお好み焼きにする? あ、でも両方青のり・・・」

「あ、いいですよ。焼きそばとお好み焼き一個ずつ買って、半分ずつ食べませんか?」

 どうせ今日だけなら、思いっ切り恋人気分を楽しもう。

 はそう思った。

「そぉ? じゃ、買ってくるね〜」

 休憩用に置かれた椅子に座って待っていると、カカシが駆け足で戻ってきた。

「ビックリした〜。見えなくなるから、いなくなったかと思って焦ったよ。ミニマムだな〜」

「もうっ! 人は殆ど花火観に見晴らしの良いトコに行ってるから、人混みに隠れたなんて言いっこなしですよ! それとも、目に付かない程小さいって言うんですか?!」

 プン、とは拗ねた。

「ゴメンゴメン、さ、食べよ?」

 カカシも腰掛けて、に焼きそばと割り箸を持たせた。

「先に半分食べていいよ。オレ先にこっち食べるから」

 そう言ってお好み焼きを、まだ使ってない割り箸で半分に割る。

『カカシ先輩ってホント優しい・・・さりげない優しさがいつもあるよね』

 は、心がほんわかと温かくなった。

 それぞれ半分ずつ食べ終わり、持っていた物を交換した。

 は待っている間に先に買っておいた飲み物で喉を潤し、お好み焼きに口を付けた。

 カカシもグビグビと飲み、焼きそばをすくう。

「美味しいですね」

 モグモグと食べて、はニコ、と微笑んだ。

 そしてまた食べ続ける。

「うん、そだ・・・ぶはっ」

 カカシは焼きそばを食べながらを見遣った時、思わず吹き出した。

 に気付かれないように、口を押さえる。

 の胸元が、かなりあられもない状態に乱れてきていたからだ。

 否が応でも、の豊満なそれが目に飛び込んで釘付けになる。

 はそれに気が付かずにいる。

『散々動き回ってきたからなぁ・・・オレヤバイよ、マジで。我慢できるかなぁ・・・』

 心臓をバクバクさせながら、落ち着かない状態で焼きそばをかっ込んだ。

「ふ〜、ゴチソウサマでしたv カカシ先輩、警護強めた方が良いですよね。花火会場に向かいます? それとも私達は露店街を見てますか?」

 喉を潤すと、はゴミを捨てに行って、戻ってきた。

「え、あ、うん。適当に歩いていようか」

 心此処にあらずで、カカシの脳裏は煩悩で一杯だった。

 隣を歩くをそっと見下ろすと、嫌でも目について気が気でない。

『ヤバイ・・・変な気分になりそう・・・』

 その時、花火が上がった。

「わぁ〜、キレ〜v やっぱり花火っていいですよねv」

 ニコ、と極上の笑みではカカシに笑顔を向ける。

 花火に照らされるの笑顔にクラリときたカカシは、何かの糸が切れたのを遠くで感じた。

、折角だから花火見ようか。向こうに行って」

「花火会場の方がスリとか多発しそうですよね〜。でもこっちの方も・・・」

「穴場があるんだよ、向こうに。そこに行こ?」

「? カカシ先輩、任務は・・・っ」

「ヘーキヘーキ」

 カカシはの肩を抱いて、神社のある林の方へ向かった。

 は突然のカカシの行為にドキドキしながら、辺りをきょろきょろ見渡す。

「この神社から花火ってあんまり見えないですよ? 建物や木が邪魔で。人もいないですし、任務なら人がいる所のほ・・・」

 カカシを振り返った時、言いかけていた口が突然、何かに塞がれた。

 何が起こったのか、には分からなかった。

 カカシの顔がすぐ目の前にある。

 カカシに両肩を掴まれ、押し付けるように優しく木に身を預けさせられた。

 カカシと口づけを交わしていると言うことに気が付くまで、大分かかった。

 カカシは、啄むようにの唇を貪った。

 舌を侵入させると、口腔内を蹂躙していく。

 永遠に時が止まったように感じられた。

 カカシの口づけは止まない。

 は息苦しくなって、もがいた。

 そっとゆっくりカカシは僅かにの唇から離れると、そのまま、露わになっているうなじに顔を埋めた。

 カカシはの首筋に舌を這わせ、耳朶に口づけると、愛撫を繰り返していった。

「カカ、カカシ先輩・・・っ?!」

 カカシに触れられているところが全て火照ったように熱くて、は放心しかけた。

 何が何だか分からなかった。

 カカシの愛撫が下に降りていき、胸元を這っている時、は自分の浴衣姿がかなりあられもない状態だというのに気が付き、恥ずかしくなってカカシから逃れようと、腕に力を込めた。

「ちょっ、待っ・・・!」

 夢中になっていてバタバタもがくにようやく気が付いたカカシは、名残惜しそうに顔を離し、腰を折って背を屈めたまま、呟いた。

「ゴメン・・・オレ、もう我慢の限界・・・」

「え・・・?」

「好きなコのそんな姿見せられて、何もするなって方が無理なんだよね・・・」

「今、何て・・・」

 は、自分の耳を疑った。

・・・オレ、君が好きだ」

「ホ、ホント・・・?」

「多分、初めて会った時から、好きになっていたんだと思う。話をする度に、どんどん好きになっていってた」

 カカシは、変化を解いた。

 忍服姿に戻り、口布を下げる。

 の後ろの木の幹に手をつくカカシは、腰を折って再びに口づけた。

 今度は触れるだけの優しいキス。

 そっと離れ、の瞳を見つめる。

はオレのこと、兄貴とか位にしか思ってないかも知れないけど・・・好きだよ、。だから、と一緒にこの任務したくって、ゲンマ君に、オレとがペアにしてもらえるように、頼んだんだ」

 は、途端にボロボロ泣き出した。

 涙が溢れて止まらない。

 カカシはその様子を見て、狼狽える。

「ゴメン・・・っ、勝手なコトして。迷惑・・・だよね・・・」

「ちが・・・っ」

 ふるふる、と口を押さえては頭を振る。

「え?」

「私・・・っ、私もカカシ先輩のこと、好きです・・・! ずっとずっと、憧れてました・・・っ」

「え、嘘・・・」

「でも・・・っ、カカシ先輩には、私は妹にしか思えないと思ってて・・・!」

「そんなことないよ。良かった、両思いだったんだね、オレ達」

 オロオロしていたカカシは、安堵して胸を撫で下ろした。

「じゃ、改めて。、オレとお付き合いしてくれる?」

「はい、喜んで・・・!」

 は、カカシの胸に飛び込んだ。

 小さな小さなを、カカシは優しく抱き締める。

 ぼそぼそ、とに耳打ちし、は真っ赤になりながらこくんと頷くと、カカシはを抱き抱えて、夜空を駆けていった。

「最高の誕生日だな・・・」

「え?」

「オレ、今日誕生日なんだv」

「それを早く教えて下さいよ〜!」

その夜、2人は結ばれた。



















 翌日。

「ったく、カカシ上忍、昨日の任務途中で抜けたでしょう」

 任務が終わって戻ってきたカカシは、同じく任務帰りのゲンマとばったり入り口で会った。

「えっ。何で知ってるのっ」

抱えて花火をバックに空駆けて帰って行ったの、しっかり見つけましたから」

 ギロ、とゲンマは高楊枝でカカシを見据える。

「はは、バレてた?」

「ったく、その様子じゃ、ちゃんとには告白したんですね。もずっとアナタのこと好きだったんですから、まとまって良かったですがね」

「え、ゲンマ君知ってたの?」

「そんなの、アナタを見るの目を見てりゃ、気が付きますよ」

「それなら教えてくれてれば、こんなにモタモタしなくて済んだのに〜」

「そこまで人が良い訳じゃないんでね。ま、あんなの見せられてたら、目の保養じゃ済まなくなったアナタの気持ちも分かりますが、だからって任務サボってしけこまんで下さいよ。今回は目を瞑りますが、今後は報告しますからね」

「え? 目の保養って・・・」

「アイツ胸がデカイから、浴衣は着崩れしやすいから気を付けろって言うべきでしたね」

「きき、気付いてたの? アレ・・・」

「嫌でも目に付きますよ。オレは目の保養させていただきましたがね。じゃ」

 お幸せに、とゲンマは歩いていく。

 報告書を提出に行くと、イルカがいた。

「や、カカシ先生、ご苦労様です。あれからアンコさんに甘味処のハシゴさせられて、大変でしたよ」

 ハハ、とイルカは頭を掻く。

「そ、それにしてもって、着痩せするタイプですよね。普段はくの一なのにベスト着てるからそう目には付かないんですが、浴衣ってのは、思わず目が釘付けになってしまいましたよ。カカシ先生はご一緒してて大丈夫でしたか?」

 あ、変な意味じゃないですよ、とイルカは慌てる。

 廊下に出ると、イズモとコテツに出くわす。

ってミニマムなくせに、胸がデカイからアンバランスだよな」

「パッと見子供みて〜なのに、あの胸で、あぁ、大人だ、って思うしな」

「あの浴衣姿は反則だよな〜っ」

「いい目の保養だったけどな」

 アイツ気付いてなかったよな、と言いながら2人は先に消えていく。

 任務を終えて報告書を提出にきたアスマと、続けて紅もやってきた。

「おぅ、カカシ。昨日はいい目の保養させてもらってサンキューな。にヨロシク言っといてくれ」

「もう、相変わらずスケベなんだから。男ってやぁね。カカシィ、の浴衣、ちゃんとしたの買ってあげなさいよ。みたいに胸が大きいコには、ちゃんと自分の身体に合った物を仕立ててあげないとダメよ。すぐに衣紋が抜けて、着崩れるんだから。にも、ちゃんと着付けと立ち居振る舞い、習った方が良いって言ってよね」

 その後も、会う忍び会う忍び全てに、目の保養を有り難う、と言われ続けた。

「何てことだ・・・! オレだけじゃなくって、他のヤツらにまで見られてたなんて・・・!」

 わなわなと、カカシは急いでを探しに行った。









 商店街を歩いていたを見つける。

「あ、カカシ先輩!」

 昨夜のことが思い出されて、真っ赤になる

! 浴衣、作りに行こう!」

「えぇっ?!」





 のあんな姿を見ていいのはオレだけだ。

 もう、誰にも見せるものか。

 超特急で呉服屋に駆け込んで、カカシはの身体に合った浴衣を作ってもらうように、注文したのであった。









 END.













 13000番、ユナ様のキリリクです。
 大変お待たせいたしました。
 パソコンが壊れる前にリクを承っていたので、
 メールが消えてしまったのでうろ覚えで書き上げました。
 ヒロインは一般人でも忍びでも可、カカシと祭りへ。
 急遽浴衣着用とのことで、浴衣を持っていないヒロインは仕方なく出来合いを買う。
 サスケより身長は低くて、でも胸は人より大きい。
 撫で肩で浴衣が似合わないと思っているヒロインは、実は胸が大きいから着崩れる。
 カカシを好きだけど、カカシはヒロインのことを友人にしか思っていないと思っている。
 でも実はカカシもヒロインのことが好きだった。
 着崩れていくヒロインにカカシは悶々とする。
 それを他の連中にも見られていたと知って、急遽浴衣を作りに行くのであった。
 と言うような内容でした、確か(汗
 出来ればエロ有りで、と言われていたのですが、結ばれたけど書けませんでした。
 ご想像にお任せします(殴
  こんなんで良かったでしょうか?
 リクエスト、有り難う御座いました。
 もう一つの方も、ネタだけ頂いておくんで、そのうち書きますね。